T 光彩(あや)なす 大村の湾(うみ)
静かに眠る 真珠貝
春は琴の尾 菜の花染めて
たらみの里は 夢模様
煌(きら)めく夕陽 飛ぶ鳥の声
曳船運ぶ 琴の海
春の微睡(まどろ)み 胸のせつなさ
蜜柑の香り 花の色
桜花散る 大草街道
風の囁き 夢模様
U 錦織りなす 伊木力の空
遠くたなびく 多良の岳(やま)
夏は蝉取り 波と遊んだ
幼い日々の ふるさとよ
青い海が 渚に寄せて
やさしく歌う 子守唄
合歓(ねむ)の花酔い 恋のせつなさ
幼い君は もういない
喜々津の夜祭り ペー口ンのドラの音
思い綴れば 夢模様
白い蜜柑の 花影揺れて
瞳閉じれば 夢模様
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